2010年6月2日水曜日

鳩山首相辞任:民主も「投げ出し」 政治改革、期待外れ

鳩山首相辞任:民主も「投げ出し」 政治改革、期待外れ


鳩山由紀夫首相は民主党代表として政権交代を掲げて09年8月の総選挙に圧勝、同年9月16日、第93代首相に就任した。長期にわたった自民党中心の政権に倦(う)んだ有権者の「政治の変革」に対する期待を背に、09年9月に毎日新聞が実施した緊急世論調査で、内閣支持率は77%にのぼり、発足後最初の調査としては小泉内閣の85%(01年4月)に次ぐ、歴代2位の高水準でスタート。しかし、首相自身や小沢一郎幹事長の「政治とカネ」の問題や、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐる迷走などから支持率が急落し、政権を投げ出す結果となった。


 鳩山首相は就任直後から、自公政権時代の政策見直しを矢継ぎ早に打ち出した。09年10月16日には09年度補正予算の2・9兆円の執行停止を閣議決定。11月11日には行政刷新会議の事業仕分け(第1弾)をスタートし、公開の場で「仕分け人」が無駄に切り込む斬新な手法で改革姿勢をアピール。世論の高い関心を呼んだ。

 また、政治主導を掲げ事務次官会議を廃止。各府省の大臣、副大臣、政務官を中心とする「政務三役会議」で政策を決めるスタイルを導入した。

 一方、小沢氏は衆院選を目前に控えた09年3月、政治資金規正法違反事件で公設秘書が起訴され、同年5月に代表を辞任。代表選では鳩山氏を支持し、代表就任の立役者となった。その後、鳩山代表の下で代表代行として実質的に衆院選を指揮。鳩山政権の誕生で、幹事長に就任した。


 昨年末の税制改正では「全国民からの要望だ」として、マニフェストに反するガソリン税の暫定税率水準維持などを党として要望。財源維持に苦しむ鳩山首相に助け舟を出した。ただ、マニフェストに掲げた「政策決定の内閣への一元化」を覆し、党主導の政権運営を印象づけたうえ、予算編成を巡る一連のゴタゴタから、年明け早々に藤井裕久財務相が辞任。このあたりから、鳩山首相-小沢幹事長の「小鳩体制」が党内で保っていた微妙なバランスが崩れ出す。

 10年1月には、小沢氏の資金管理団体を巡る政治資金規正法違反事件で小沢氏の元秘書らが逮捕された。4月には検察審査会が小沢氏についても「起訴相当」と議決。鳩山首相の資金管理団体を巡る偽装献金事件では、検察審査会は首相自身の「不起訴相当」を議決したが、「政治とカネ」の問題は大きな影を落とした。

 さらに、政権に決定的なダメージを与えたのが普天間移設問題だった。首相自ら衆院選で「最低でも県外」と明言。09年11月のオバマ米大統領との首脳会談で、早期の日米合意履行を迫られ「トラスト・ミー(私を信頼してほしい)」と請け合いながら結論を今年5月に先送りした。

 迷走に次ぐ迷走を重ねた揚げ句、移設先は結局、自公政権時代の計画と同じ沖縄県名護市辺野古周辺に回帰。旧社会党時代からの「非武装中立」の流れをくみ、護憲を掲げる社民党の反発を招き、連立離脱に至った。

 2日、首相は小沢氏もろとも辞任に追い込まれ、首相自ら改革の「一丁目一番地」に掲げた「地域主権改革」など、多くの政策は実現しないまま、政権から去ることになった。

ttp://mainichi.jp/select/seiji/news/20100602k0000e010037000c.html
 
 
こんなこともやっても、民主党に、よい影響を及ばないけどな。
選挙対策目的見え見えだし。
 
何しろ、政策が余りにも違いすぎたフェミナチ政党社民党や、郵政民営化反対だけの国民新党との連立をしたのが悪いんだ。政治とお金の問題云々どころじゃないし。
 
まさに、自業自得だよ、これは。
 
ところで、与党の一角にある新党日本はどうしたんだろうね。
 
これだけが、気がかりだけど。

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